値踏ねぶ)” の例文
この宿屋の客の値踏ねぶみをがんりきと七兵衛がする、どちらも商売柄、その見るところがたんとは違わない。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
前に申上げたやうな品物に、小倉の校服の上衣だの、硯だのを加へて、値踏ねぶみをさせますと、四十錢の上は一文も出せないといふんです。此方こつちの困つてるのに見込んだのですネ。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)