倒壊とうかい)” の例文
そして礎石の爆発よりホテルの完全倒壊とうかいまで約一分十七秒をついやしたという数字の方が、より一層読者の科学する心を刺戟しげきすることであろう。
が、それほどな英時も、大本おおもとの鎌倉幕府の倒壊とうかいに会してはぜひもない。保身的な豹変者ひょうへんしゃ、元来からの宮方勢の包囲のうちに、あえなく自刃をとげてしまった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猿田が開閉器かいへいきをドーンと、入れると、たちまち起るはげしい爆音、小屋は土砂どしゃに吹きまくられて倒壊とうかいした。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)