“倒壊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうかい75.0%
たお25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして礎石の爆発よりホテルの完全倒壊とうかいまで約一分十七秒をついやしたという数字の方が、より一層読者の科学する心を刺戟しげきすることであろう。
が、それほどな英時も、大本おおもとの鎌倉幕府の倒壊とうかいに会してはぜひもない。保身的な豹変者ひょうへんしゃ、元来からの宮方勢の包囲のうちに、あえなく自刃をとげてしまった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府の御家人なら親木と一緒に腐るのが当然だし、暴風雨あらしは、やがて、一軒の家ばかりでなく、地上のあらゆる古いものを吹き倒壊たおす雲行きをしている。……俺は勉強しよう。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)