修繕なほ)” の例文
ボンボン時計を修繕なほす禿頭は硝子戸の中に俯向いたぎりチツクタツクと音をつまみ、本屋の主人あるじは蒼白い顔をして空をただ凝視みつめてゐる。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
内田氏はぶつ/\ぼやきながら、時計屋に修繕なほさせに出掛けて往つた。
ボンボン時計を修繕なほす禿頭は硝子戸の中に俯向うつむいたぎりチツクタツクとおとをつまみ、本屋の主人あるじは蒼白い顏をして空をたゞ凝視みつめてゐる。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)