依恬地いこじ)” の例文
彼が依恬地いこじに病気のことを隠していたのも、一つはこういう感情にさまたげられたからであった。尤も一方では、二十三歳の彼には、それを打開けるのが此上このうえもなく気恥しかったからでもあるけれど。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)