“伏見鳥羽”の読み方と例文
読み方割合
ふしみとば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの伏見鳥羽ふしみとばの戦争が起こる前にさ、相良惣三の仲間が江戸の方であばれて来たことは、半蔵さんもそうくわしくは知りますまい。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伏見鳥羽ふしみとばの戦さに敗れた彼らは仙台藩せんだいはん等と共に上書して、逆賊の名を負い家屋敷をこぼたれるのいわれなきことを弁疏べんそし、退いてその郷土を死守するような道をたどり始めていた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
最初、伏見鳥羽ふしみとばの戦いが会津あいづ方の敗退に終わった時、東山道方面の諸藩ではその出来事を先年八月十八日の政変に結びつけて、あの政変が逆に行なわれたぐらいに考えるものが多かった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)