“伊吹颪”の読み方と例文
読み方割合
いぶきおろし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど大きな夏の月が、関ヶ原の彼方かなたからさし昇って、道は昼より明るく、伊吹颪いぶきおろしは、秋のように爽やかだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぞろぞろ、いて歩いていた子供たちも、一人り、二人減り、彼のまわりは、もう寒い伊吹颪いぶきおろしと夕闇だけだった。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)