“令嬢（ドモアゼル）” の例文
旧字：令孃
同じく「令嬢（ドモアゼル）」という言葉も、またレイモンド嬢やシュザンヌ嬢のことをいっているのではなかった。なぜなら、その紙片（かみきれ）はもっとずっと前に出来たものであったから。
奇巌城：アルセーヌ・ルパン (新字新仮名) ／ モーリス・ルブラン(著)
真中は五重の塔の中で、若い男の支那人が六絃琴（ギタアル）を弾いて、綺麗な令嬢（ドモアゼル）が歌を唄っているところ、左の端は青竜刀で罪人の首を斬っているところ……まあ、大体こんなふうなんですの
ノンシャラン道中記：03 謝肉祭の支那服　――地中海避寒地の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
「令嬢（ドモアゼル）ぢやない。夫人（ダアム）だ」
落葉日記 (新字旧仮名) ／ 岸田国士(著)
令嬢室（ドモアゼルむろ）、令嬢（ドモアゼル）、ああ、紙切の暗号の中から見つけた言葉はこれであったのか！
奇巌城：アルセーヌ・ルパン (新字新仮名) ／ モーリス・ルブラン(著)