交趾こうし)” の例文
『本草綱目』に蒙頌もうしょう一名蒙貴もうきは尾長猿の小さくて紫黒色のもの、交趾こうしで畜うて鼠を捕えしむるに猫にまさるとあるを見て蒙倛もうきは蒙貴で英語のモンキーだ。
舞え! 京都の柔弱兒を驚かせてやれ! 注げ! 酒だ! イスパニアの酒だ! ……安南あんなん交趾こうしから献上した
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ワスケス、カステレド、ミゲル・カルバリョの三名は交趾こうし商人、マニラ人、ポルトガル兵士に扮して潜入。
源内の始めてつくった源内焼という一種の陶器も広く世間に知られたのでしたが、これは彼が支那交趾こうしの陶器の美しい彩色を研究して、それからつくり上げたのだと伝えられています。
平賀源内 (新字新仮名) / 石原純(著)
礼記らいき』に〈猩々善く言えども禽獣を離れず〉など支那に古く知れたものでもと支那の属国交趾こうしに産したらしい。
不浄身もてみだりに施さば死後欲色餓鬼に生まれ、随意に美男美女に化けて人と交会すという(『正法念処経』一七)、一六三一年ローマ板ボルリの『交趾こうし支那伝道記』二一四頁に