“亜鉛張”の読み方と例文
旧字:亞鉛張
読み方割合
トタンばり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日宗助が眼をますと、亜鉛張トタンばりひさしの上で寒い音がした。御米が襷掛たすきがけのまま枕元へ来て
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
正月は二日目の雪をひきい注連飾しめかざりの都を白くした。降りやんだ屋根の色がもとにかえる前、夫婦は亜鉛張トタンばりひさしすべり落ちる雪の音に幾遍か驚ろかされた。夜半よなかにはどさと云う響がことにはなはだしかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)