“五箇庄”の読み方と例文
読み方割合
ごかのしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
球磨郡四浦ようら村の吉という木挽が、かつて五箇庄ごかのしょうの山で働いていた時に、小屋へ黙って入ってきた髪の毛の長い女などは、にこにことしてしきりに自分の乳房をいじっていた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
肥後ひご五箇庄ごかのしょうと並んで、山中の隠れ里として有名であった阿波あわ祖谷山いややまなどは、小民の家はみな竹ので、あの頃はまだ夏冬を通して、このタフを着て住んでいるという話であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
五箇といえば何人なんぴともまず肥後の五箇庄ごかのしょうを思うが、それ以外にもなおたくさんの同名の地はあって、多くはえらい山中である。麦屋踊りで知られた越中五箇山にも、やはり平家谷の伝説がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)