二処三処ふたとこみとこ)” の例文
障子には二処三処ふたとこみとこ穴がいて暗い燈影ほかげがそれにかかっていた。その障子に物の影が薄く朦朧もうろうと映っているように見えた。主翁は軽い悪寒おかんを感じながらおずおずした眼をそれに向けた。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
天辺てッぺん二処三処ふたとこみとこベットリと白い鳥のふんが附ている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)