“予察”の読み方と例文
読み方割合
よさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、その朝、早馬に鞭打って、飛び込むように、城門へ入った一物見のことばは、彼等の予察よさつをまったくくつがえしたもので
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余の全心全力をなげうち余のいのちを捨てても彼を救わんとする誠心まごころをも省みず、無慙むざんにも無慈悲にも余の生命いのちより貴きものを余の手よりモギ取り去りし時始めて予察よさつするを得たり。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「いやいやそうともいえぬ、しかしそのことばかりは、ただ天これを知るのほか、凡夫ぼんぷ居士こじには予察よさつができぬ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)