乾葉ひば)” の例文
二階の部屋も窓の障子も新しく張替へて、前に見たよりはずつと心地こゝろもちが好い。薬湯と言つて、大根の乾葉ひばを入れた風呂なども立てゝ呉れる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
上光うはひかるけだし榎の乾葉ひばならむこまごまと溝をふりうづめたる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
入口の壁の上に貼付けたものは、く北信の地方に見かける御札で、烏の群れて居る光景さまを表してある。土壁には大根の乾葉ひば唐辛たうがらしなぞを懸け、粗末な葦簾よしずの雪がこひもしてあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
上光うはひかるけだし榎の乾葉ひばならむこまごまと溝をふりうづめたる
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)