乳牛にゅうぎゅう)” の例文
はりいたをふみたてる牛の足音がバタバタ混合こんごうして聞こえる。主人も牛舎ぎゅうしゃへでた。乳牛にゅうぎゅうはそれぞれ馬塞ませにはいって、ひとりは掃除そうじにかかる、ひとりはにかかる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
昼乳ひるちちをしぼる刻限こくげんになった。女が若衆わかしゅうをおこす。細君は花前はなまえにひととおりのさしずをしてくださいというてきた。ほかのふたりのわかいものは運動場の乳牛にゅうぎゅうを入れにかかる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
二、三日ぶりそとへだされた乳牛にゅうぎゅうは、よろこんでしきりに運動場をとびまわる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)