乳灰色にゅうかいしょく)” の例文
二十年も前に、機能をやめてしまった乳灰色にゅうかいしょくの彼の眼は、毎日のように、天を仰いで、無気味な呪いを発散するのだった。
二人の盲人 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
玄石は瞑想から覚めて、ぎょろりと乳灰色にゅうかいしょくの眼球を回転さした。彼は、何か秘密を見破られた時のようにおびえた。
二人の盲人 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)