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乱波者
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らっぱもの
ふりがな文庫
“
乱波者
(
らっぱもの
)” の例文
酒匂の木戸は、往来人の
検
(
あらた
)
めに厳密をきわめていたが、誰あって、彼を敵国の
乱波者
(
らっぱもの
)
(間者)と見やぶる者はなかった。
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『上杉家の
乱波者
(
らっぱもの
)
で、安中三郎様の手勢についている石田大七殿でございました。——そして、笛もやはり、姫さまのお察しどおり、あの
杜鵑管
(
とけんかん
)
でございました』
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いつどんな
梟雄
(
きょうゆう
)
が立って、どんな野心を奮い起さない限りもないのだ。
乱波者
(
らっぱもの
)
(おんみつ)はどこの城下へも入りこんで、枕を高くして寝ている国をさがしているのだ。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
怖ろしい秘密性を持つ
乱波者
(
らっぱもの
)
のがんまくすら、彼には遂に、何も隠さなかった。織田一藩で知る者のない、身の上までを、簡単ではあるが、とうとう打ち明けてしまった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恵那
(
えな
)
の山づたいに甲州へ落ちのび、例の小六が苦心して製作させた鉄砲を
献物
(
けんもつ
)
として、武田家へ取り入り、甲州の
乱波者
(
らっぱもの
)
の組(しのび・
攪乱隊
(
こうらんたい
)
の称)へはいったということであった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
『まだある。敵の安中三郎進から八雲のところへ密使をよこしたのを、
逸早
(
いちはや
)
く知って、その
乱波者
(
らっぱもの
)
を召捕らえ、八雲の邸へ奉行所の討手を向けたのも、後で聞けばみな熊楠のさしがねだという』
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「したが、
乱波者
(
らっぱもの
)
などには、心のいやしい者もある。まちがいはないか」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乱
常用漢字
小6
部首:⼄
7画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“乱波”で始まる語句
乱波
乱波組
乱波隊