乙音ベース)” の例文
いかにもゆったりとその便々たる腹の底より押しあげたようなる乙音ベースを発しつつ、中将はにっこりとみて、その重やかなる手して右に水兵の肩をたたき、左に振り分け髪のその前髪をかいなでつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)