丹後殿前たんごどのまえ)” の例文
駿河台するがだいから蜿蜒えんえんと下町へのびた火は、その夜、川を越えて外神田の一角を焼き、東は勧学坂かんがくざかから小川町の火消屋敷をめつくし、丹後殿前たんごどのまえ風呂屋町ふろやまち雉子町きじちょうあたりの脂粉しふんの町も
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)