中林梧竹なかばやしごちく)” の例文
仮りに、明治の過去に溯って著名な一流書家を例に挙げて見ると、日下部鳴鶴くさかべめいかく巌谷一六いわやいちろく中林梧竹なかばやしごちく小野鵞堂おのがどうなどがそれに当るといえよう。
嬉野の旅のやどりに中林梧竹なかばやしごちくおきなの手ふるひししよ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
名前を表わして相済あいすまんと思いますが、明治年代の書家中林梧竹なかばやしごちくという人は、毎日朝起きると五百字いつも手習いをするとかいう話を私は聞いておりました。
副島伯に学んだ如き者に中林梧竹なかばやしごちくがあるが、これは単なる書家と称する職業人であって、偉大なる人物という内容を持たない一種の芸能人であって、共に論ずべきものではない。
人と書相 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
近い例としては市河米庵いちかわべいあん巻菱湖まきりょうこ貫名海屋ぬきなかいおく長三洲ちょうさんしゅう日下部鳴鶴くさかべめいかく巌谷一六いわやいちろく吉田晩稼よしだばんか金井金洞かないこんどう村田海石むらたかいせき小野鵞堂おのがどう中林梧竹なかばやしごちく永坂石埭ながさかせきたい等……みな芸術を解するところがないばかりでなく
書道習学の道 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)