万燈まんどん)” の例文
新字:万灯
N神社の祭礼には、小さな万燈まんどんを買ってやると、それを手に持って、後ろから人に身体を支えさせながら、家の中を駆け廻った。
生と死との記録 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
小禽ことりが何百羽はいっていようかと思われるほどの大鳥かご万燈まんどんのような飾りもの、金、銀、紅、白のはすの造花、生花はあらゆる種々な格好になってくる。
おきんちゃんのうちも日蓮宗狂だが、此家ここの二人もそうだった。長四畳には帝釈様たいしゃくさまひげ題目の軸がかかっていて、お会式えしき万燈まんどんの花傘の、長い竹についた紙の花が丸く輪にして上の方にかかっている。