万代不易ばんだいふえき)” の例文
わけてわが日の本は上に万代不易ばんだいふえきの大君がおわしての武門であり、将軍職でもあれば、決して一信長が絶対の天下人でなければならぬ理由はない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
桜さく三味線の国は同じ専制国でありながら支那や土耳古トルコのように金と力がない故万代不易ばんだいふえきの宏大なる建築も出来ず、荒凉たる沙漠や原野がないために、孔子こうし釈迦しゃか
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
徳川の世を万代不易ばんだいふえきと信じていたように、まことに悠々閑々ゆうゆうかんかんたる時代だったもので——。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)