一魂いっこん)” の例文
無碍自在むげじざいの境にあるからである。己れもなく目に余る敵大軍もない。無我無想のうちに、あるはただ武門の一魂いっこん、それのみだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)