“一如”の読み方と例文
読み方割合
いちにょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別の語で言えば体霊一如いちにょの考え方であったことを意味するかと思うが、その点は深く入って行く必要もまた能力も私には無い。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
稲田、福原をあわせて何千石という広茫こうぼうな青田をわたって来るすず風が、絶えず、この僧俗一如いちにょの家庭を清新に洗っていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物心一如いちにょというような、この荒唐な夢が余りにも明らかに実現され、その原理に従って現実に原子爆弾が出来たのである。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)