“ルーエ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正念50.0%
安静50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はこの世界にさし込んで來る光か、この世界の底を流れてゐる流れかを探り當てるに從つて漸くその正念ルーエを囘復して來る。さうして彼の藝術の世界の形成ゲシタルツングと結晶とが始つて來る。
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
それはつれて動いてゐるが故に、「ベトラハテン」てゐるが故に、換言すれば動きながら正念ルーエを失はぬが故に、喜ぶものを追うても悲しむものを追うても常に底の方に獨特の喜びを感じてゐる。
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
「觀る」者は正念ルーエを以つて顛倒し惑亂し、呼吸の逼迫を經驗しなければならない。
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
情緒はそれに伴う不安と焦躁とからわれわれを限りなき盲目的な運動にまで駆るに反して、感激はそれに随う安静ルーエと平穏とからわれわれを光に照らされた、限りある従って完全な活動にまでおもむかせる。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)