“リー”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る日、C女史の晩餐にリー牧師とその息子の天錫ティンシイが招待されて来た。天錫の静かな慎しみぶかさや、生粋な中国の聰明さにみちた風貌は、淑貞のこころに東洋の香りを充満させた。
春桃 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
川島を司令長官にしたら、それこそ三番分隊士さんばんじゃないが、艦隊を渤海湾に連れ込んで、太沽タークどころじゃない、白河ペイホーをさかのぼってリーのおやじを生けどるなんぞ言い出すかもしれん
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
待ち給えリー君……今頃ピストル何か出したって間に合わないよ。君の背後うしろの寝台の下に居る奴がスイッチを切ると、今君が腰をかけている鉄の床几しょうぎに、千五百ボルトの電流が掛かるんだ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)