“シノニム”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
同意語16.7%
同じ意味16.7%
同字義16.7%
同意義16.7%
同義語16.7%
異語同義16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あッ、そうだ支倉君、同意語シノニム——乾板。ああなんだか僕に、あの創紋の生因が判ってくるような気がしてきたよ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
基準にした、同意語シノニムの連続じゃないか。火と火、水と水、風と風……。だがしかしだ、あの乾板だけは、その取り合わせの意味がどうしてもみ込めんのだがね
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ピクニツクと同じ意味シノニムなんだけれど、もう少しお祭り気分が濃厚の、あたし達の町の行事ロマノールムなのよ。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そして「知る」ということは、芸術上の言語で「観照」を意味するのだ。故に「観照」と「表現」とは同字義シノニムであり、したがってまたそれが「芸術」とイコールである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
この専門にとっては、地震というものと地震計の記象とはほとんど同意義シノニムである。
地震雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「いや、それはアントになっていない。むしろ、同義語シノニムだ。星とすみれだって、シノニムじゃないか。アントでない」
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
この仙人にとっては「時」の観念に相当するものはただ一つの輪のようなものであって、振動を数える数は一でも二でも一万でもことごとく異語同義シノニムに過ぎまい。