“コメディ”の漢字の書き方と例文
語句割合
喜劇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笑いはなみだより内容の低いものとせられ、当今は、喜劇コメディというものが泪の裏打ちによってのみ危く抹殺まっさつまぬかれている位いであるから、道化ファルスの如き代物しろもの
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「よし、負けて置こう。しかし、君、薬や医者はね、あれで案外、コメ(喜劇コメディの略)なんだぜ。死は?」
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
喜劇コメディといふものが泪の裏打ちによつてのみ危く抹殺を免かれてゐる位ひであるから、道化ファルスの如き代物しろものは、芸術の埒外へ、投げ捨てられてゐるのが普通である。
FARCE に就て (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
芸術の最高形式はファルスである、なぞと、勿体振つて逆説を述べたいわけでは無論ないが、然し私は、悲劇トラヂエヂイ喜劇コメディよりも同等以下に低い精神から道化ファルスが生み出されるものとは考へてゐない。
FARCE に就て (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
芸術の最高形式はファルスである、なぞと、勿体もったい振って逆説を述べたいわけでは無論ないが、しかし私は、悲劇トラジェディ喜劇コメディよりも同等以下に低い精神から道化ファルスが生み出されるものとは考えていない。
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)