“グランブールヴァル”の漢字の書き方と例文
語句割合
大通100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オペラの辻を中心に、左右へ展開する大通グランブールヴァルとイタリー街のキャフェたちは、朝の掃除をしまって撒いた赭砂あかすなの一掴みを椅子やテーブルの足元に残している。
巴里のキャフェ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
旅人エトランゼは先ず大通グランブールヴァルのオペラの角のキャフェ・ド・ラ・ペーイで巴里パリの椅子の腰の落付き加減を試みる。
巴里のキャフェ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ポアッソニエの大通グランブールヴァルはもう五色ごしきの光の槍襖やりぶすまを八方から突出つきだしていた。しかしそれにされ、あるいはそれをけて行く往来の人はまだふるいにかけられていなかった。ゴミが多かった。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)