“アマンド”の漢字の書き方と例文
語句割合
巴旦杏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
籠手こてをかざして眺むれば、キャンヌの町を囲むレステレエルの山の斜面の裾から頭頂いただきまで、無数に散在する粋で高尚な荘館シャトオ別荘ヴィラ——その間では、いまや霞のような巴旦杏アマンドの花盛り
目は巴旦杏アマンドのように大きく見開き、長い睫毛が美しく蔭をさして、それが全身を包んだ黒紗のバルク(その下に白紗を重ねている)の間からのぞいてるのだが、目だけは出してよいけれども
七重文化の都市 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
期せずして桟敷さじきの上よりは、ミモザの花、巴旦杏アマンドの枝、すみれ・鈴蘭・チュウリップと、手当り任せに投げつければ、車上なるはかねて用意の花束に、熱き接吻を一つ添え目ざす方へと返礼する。