“わしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和州66.7%
和臭33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和州わしゅう多武とうの峰にのぼった折に、この花の多いと思った記憶はあるが、かくも幽邃ゆうすいな光線と深い冷気のうちにちりもとめぬ神秘さをもった花とは違ったように思われた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう紹興しょうこう三十二年、劉子昂りゅうしこう和州わしゅうの太守に任ぜられた。
ある専門家の説によると、この時代の漢文は和臭わしゅうが少なく、立派なものだとのことであった。これはいわゆる日本的なものの現われていないのをかえってよしとする見方である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)