“ろせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘆雪75.0%
芦雪25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余はまず天狗巌をながめて、次に婆さんを眺めて、三度目には半々はんはんに両方を見比みくらべた。画家として余が頭のなかに存在する婆さんの顔は高砂たかさごばばと、蘆雪ろせつのかいた山姥やまうばのみである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
現に月樵の事について手紙をよこした人も、月樵が或時蘆雪ろせつと共に一日百枚の席画を画いたが日の暮頃に蘆雪はまだ八十枚しか画かないのに月樵はすでに九十枚画いて居つた。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
家元の藤舎芦船とうしゃろせんといった加藤某は、世をすねて、風流文雅にれた士である。高弟藤舎芦雪ろせつ、またなみなみの材ではなかった。