“れんしょうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓮生坊75.0%
蓮生房12.5%
蓮照坊12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香以は鶴寿と謀って追善の摺物すりものを配った。画は蓮生坊れんしょうぼうに扮した肖像で、豊国がかいた。香以の追悼の句の中に「かへりみる春の姿や海老えびから
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
武名の高い坂東武者の熊谷直実くまがいなおざね、名も、蓮生房れんしょうぼうとあらためて、あの人がと思われるような柔和な相をして、円頂黒衣えんちょうこくえのすがたを、信徒のあいだに見せているのも眼についた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直実の蓮生房れんしょうぼうと、敦盛の子の盛蓮とは、仇敵の間でさえあるのに、その二人がわけても親しげにしているのを見ると、まったくこの道場こそは、呉越の人間が、前身の怨讐おんしゅうなく
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蓮照坊れんしょうぼうは信心決定した後も、敦盛を殺したことを思い出すごとに、胸を打たれたに相違ない。殺生や姦淫を予想する肉食妻帯について、あまりに鈍感になることは真宗信徒の恥辱である。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)