“れんしょうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

宗像加兵衛、同吉太夫（きちだゆう）の兄弟は、宗像中納言氏貞（うじさだ）の後裔（こうえい）で、親清兵衛景延（かげのぶ）の代に召し出された。兄弟いずれも二百石取りである。五月二日に兄は流長院、弟は蓮政寺（れんしょうじ）で切腹した。

阿部一族 (新字新仮名) ／森鴎外(著)

桜井の家は蓮正寺（れんしょうじ）の近所で、お詣（まい）りの鰐口（わにぐち）の音が終日（しゅうじつ）聞こえる。清三は熊谷に行くと、きっとこの二人を訪問した。

田舎教師 (新字新仮名) ／田山花袋(著)

そこは蓮照寺（れんしょうじ）という尼寺（あまでら）なのよ。そこは女人の外は禁制なんだけれど、裏門から忍びこんでごらんなさい。そして鐘つき堂のある丘をのぼると、そこに小さな庵室（あんしつ）があってよ。

鍵から抜け出した女 (新字新仮名) ／海野十三(著)