“よりもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
寄物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今私などの寄物よりものと名づけている継続した自然現象が、全く忘却せられてしまわぬまでも、少なくとも次第に軽くられがちになってきたことはむを得ない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
寄物よりものは個々の地域地形にともなう現象だから、どこでも一様にこの風の名を、知って用いていたとは限らない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これも寄物よりものの幾つかの信仰のように、海の彼方かなたとの心の行通ゆきかよいが、もとは常識であった名残なごりではないかどうか。出来るならば地図の上にその分布をあとづけ、かつその言伝いいつたえの種々相を分類してみたい。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)