“よふん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
余憤90.9%
餘忿9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくらなじっても、なじりがいのない相手ではあったが、その業腹の余憤よふんをもって、立ちがけにこう訊ねた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二階にはあがったが、隆太郎余憤よふんが晴れないと見えて、窓の障子紙をぴりぴりぴりと裂き初める。だが、こちらはうずたかく持って出された画帖や色紙や短冊をそうはばりばりとやる訳にはゆかない。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
前のを悟りて舊都に歸り、さては奈良炎上えんじやう無道むだう餘忿よふんらせども、源氏の勢は日に加はるばかり、覺束なき行末を夢に見て其年も打ち過ぎつ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)