“よしとみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
慶福100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時、十三代家定の継嗣問題は、一橋慶喜よしのぶと紀伊慶福よしとみ丸をめぐって大きな波紋を描いた。
城中の霜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
徳川家定は八月二日に、「少々御勝不被遊おんすぐれあそばされず」ということであったが、八日にはたちま薨去こうきょの公報が発せられ、家斉いえなりの孫紀伊宰相慶福よしとみが十三歳で嗣立しりつした。家定の病は虎列拉であったそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
水戸はもとより、京都方面まで異議のあろうはずもない。ところがこれには反対の説が出て、血統の近い紀州慶福よしとみを立てるのが世襲伝来の精神から見て正しいと唱え出した。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)