“よしかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉川87.5%
芳川12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくは吉川よしかわだが、ぼくが育った横浜では、吉川きっかわと呼ぶ人の方が多かった。だから子供の頃は、吉川きっかわだと思っていた。どっちが本当かを父にただしたらやはり吉川きっかわが昔からの姓だといった。
向う側の吉川よしかわという待合で芸者がお客と一所に「三千歳みちとせ」を語っている。聞くともなしに聞いているうち、兼太郎はいつかうとうととしたかと思うと、「田島さん、田島さん。」と呼ぶ声。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大正の世となりて女優松井おすまの縊死いし、新華族芳川よしかわの娘おかまが出奔しゅっぽん、医者浜田の娘おえいの自殺なんぞ
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)