“ようごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
影向87.5%
鎔合12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の千手崎せんじゅがさきは延暦三年四月に勝道上人しょうどうじょうにんが湖上[中禅寺湖の]で黄金の千光眼せんこうがん影向ようごうを拝し玉ひしゆゑ爰に千手大士を創建そうこんし玉ひ補陀楽山千手院ふだらくさんしんじゅいんと名付玉ふたといふことである。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
鬼神力が三つ目小僧となり、大入道となるように、また観音力の微妙なる影向ようごうのあるを見ることを疑わぬ。
しかしその上に霊的価値をむものとならなくてはならない。奇蹟きせきを官能の病で説明しようとしてはならない。人生に霊とたいとの二つの部分があって、それが鎔合ようごうせられている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)