“ようおん”の漢字の書き方と例文
語句割合
拗音100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヤツが谷中やなか谷村やむらなどのごとく、ヤの一字音に化しているのを見ると、本来は拗音ようおんであったかと思うが、北武蔵から上州辺にかけては、ヤトといって谷戸の二字を宛てている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「シヨ」「チヨ」「シヤ」「チヤ」「ヒヨ」「ヒヤ」等の拗音ようおんは「シ」と「ヨ」をあわせ、または「チ」と「ヤ」とをつなぐの方法を取らずして別に一符号を製し置くなり。
病牀譫語 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
それをいたわる若い者の声、村人の口々に騒ぐ声、土音拗音ようおんでよくわからないが、鬼を、鬼を——というののしり声を聞いていると、どうも、鬼を生捕ってでも来たものでもあるらしい。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)