“よいやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宵闇79.7%
宵暗20.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかくに、この早手は翌日の夕方、無事に大津の石浜に着くと同時に、早くも宵闇よいやみにまぎれて、町のいずれかに姿を消してしまいました。
宵闇よいやみの夜がほとんどまっくらになったのに、灯もつけないので、一寸さきさえよく見えないが、ただ谷川の水音だけが耳近く聞こえてくる。
この静寂境の宵暗よいやみの中へしだいに影を溶け込まそうとしているその墓のところまで覗きに行くことすらが何となく憚られるような恐ろしい気持がして
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
呼び止めるまに、すっと格子の音がして、お蝶は変ったその姿のままで、宵暗よいやみの露地へ出て行った様子です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)