“ゆうなぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夕凪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊勢の海は静かな海で、ことにこれより北へかけての阿漕ヶ浦は、その夕凪ゆうなぎ朝凪あさなぎとで名を得た海であります。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
風塵ようやく収まって世界は今や夕凪ゆうなぎの寂静に帰ったが、この平和を間歇かんけつ的のものたらしめず永久に確保し行かんと欲する事が、この五年間戦雲にとざされた後に
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
其の晩は夕凪ゆうなぎで風がすこしもなかったので、寝苦しくておちおち眠れなかったが、室津を引きあげる事になっているので、努めて起きて朝食を食うなり出発した。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)