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やそま
ふりがな文庫
“やそま”の漢字の書き方と例文
語句
割合
八十馬
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八十馬
(逆引き)
と、取消そうと思ったが、赤壁
八十馬
(
やそま
)
は、とたんに地へ膝をついて頭を下げているので、今さらもう冗戯ともいえなかった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どうやら赤壁
八十馬
(
やそま
)
は乗り気になっているらしい。又八は、その
就職
(
くち
)
へありつきたいことは山々だが、佐々木小次郎であると他人の名を借用してしまったことが、どうもまずい。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「赤壁
八十馬
(
やそま
)
といって、おれはこいつに
騙
(
だま
)
されて、
持金
(
もちがね
)
を巻き上げられたことがある。生き馬の眼を抜くようなあの八十馬が、どうしてこんなところにへたばっていたのだろうか」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出世の
蔓
(
つる
)
とはゆかないまでも、体の売れ口はないものかと
僥倖
(
ぎょうこう
)
をたのむ気持が、そのために、赤壁
八十馬
(
やそま
)
にうまうまと
詐欺
(
さぎ
)
にかかった後までも、いまだに量見からなくなっていない。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
行き仆れ牢人の赤壁
八十馬
(
やそま
)
の死骸を、そのまま崖の下に埋葬してしまうつもりらしく、早速かついで来た
鍬
(
くわ
)
や
鋤
(
すき
)
を振るって、ドスッ、ドスッ、と夜陰の底へ不気味なひびきを震わせる。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分で突きとばしておいて、
八十馬
(
やそま
)
はこう謝りながら、朱実の体へのしかかり
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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