“やせが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痩枯83.3%
痩槁16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしたらまあ何という変り方でございましょう、あんなにも美しかった童子は、病の床について痩枯やせがれていられ、同じくやつれた阿闍利さまがその枕べに坐っておられました。
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
芸術に生き、芸術に滅びてもらいたかった。雄々おおしく戦って、痩枯やせがれたからだを舞台に横たえたとき、わたしたちはどんなに、どんなに彼女のために涙をおしまないだろう。讃美するだろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一〇〇眠蔵めんざうより一〇一痩槁やせがれたる僧の一〇二よわ々とあゆみ出で、からびたる声して、御僧は何地いづちへ通るとてここに来るや。