“やこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤコク
語句割合
斜谷66.7%
斜石33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魏の総勢が遠く退いた後、孔明は八部の大軍をわけて箕谷きこく斜谷やこくの両道からすすませ、四度よたび祁山きざんへ出て戦列をかんと云った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斜谷やこく方面の要路へ出て、ここ七日ばかり伏勢の構えを持していたが、いっこう蜀軍に出会わないので、「司馬懿しばいとの賭はもう自分の勝ちである」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よし、機は熟す」となして、いよいよ総兵力をあげて、陳倉から斜谷やこくへすすみ、建威けんいを攻め取って、祁山きざんへ出馬した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜀の張飛、魏延ぎえん、馬超、黄忠、趙雲ちょううんなどという名だたる将は、陣をつらねて、斜谷やこくの下まで迫っていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中軍曹真もまた敵の趙雲に要害を占められて、陽平関も退しりぞき、斜石やこくからも退き、まったく総敗軍の実状であると伝えられた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)