“やくびょうよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
疫病除100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空がよく晴れて十三日の月がその天辺てっぺんにかかりました。小吉が門を出ようとしてふと足もとを見ますと門の横の田のくろ疫病除やくびょうよけの「源の大将」が立っていました。
とっこべとら子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「あのまわし者の僧に、疫病除やくびょうよけの守り札をもらって家に貼っておいた者は、がしておくがよいぞ」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お染風という悪性の感冒が江戸中に猖獗しょうけつを極めた折り、「久松留守」と書いた紙を門口に貼り付けて疫病除やくびょうよけの呪禁まじないとすることが流行はやって、ひところは軒並にその紙片かみが見られたが