“やがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜眼50.0%
野雁50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶屋の際の葉柳の下枝しずえくぐって、ぬっくりと黒くあらわれたのは、たてがみから尾に至るまで六尺、たけの高きこと三尺、全身墨のごとくにして夜眼やがん一点のはくあり、名を夕立といって知事の君が秘蔵の愛馬。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶事に用いる三つ羽箒には野雁やがんの尾羽を好しとするが、その中でも黒に白斑のあるのを第一とし、白に黒斑のあるのを第二とし、数寄者すきしゃは非常に珍重するので、その価も高い。
半七捕物帳:61 吉良の脇指 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)