“もんぜつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
悶絶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの男は唯のペングイン鳥になり、氷山ひようざんあひだを歩いてゐた。そのうちに烈しい暑さの為にとうとう悶絶もんぜつして死んでしまつた。
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
銀町の大工の棟梁伊兵衛、暗い路の片側に仰向けに倒れて、足を溝へおとしたまま、手に小砂利をつかんで悶絶もんぜつしていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
落ちかけた時調子の取りようが悪かったので、棒が倒れるように深いみぞにころげこんだ。そのため後脳こうのうをひどく打ち肋骨ろっこつを折って親父は悶絶もんぜつした。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)