“もんじゅろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
文珠楼66.7%
文殊楼33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるときは、山上の大講堂文珠楼もんじゅろうのあたりまで攪乱かくらんして、山門の皇居をさえおびやかしたことすらある。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
筋違すじかい見附より神田川を渡って御成道おなりみちを、上野広小路から黒門くろもんに入り文珠楼もんじゅろう前を右へ、凌雲院りょううんいん前通の松原を過ぎ、大師堂わきなる矢来門の通から龕前堂がんぜんどうに護送せられたのである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そこからは、比叡の山の青葉若葉のえたつような色どりの中に文殊楼もんじゅろう軒端のきばが白々とみえる。