“もくろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木蝋33.3%
木臘33.3%
木郎33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓄音機屋では初めは木蝋もくろうで拭くが、自宅ではスリー・イン・ワンがやはりいいと思う。しかしこれは磨いた後で手の型がつくから、よくよく拭き込まねばならぬ。
結果は大変好かったが私は発表を憚っていた。いぼたというのは虫の巣であって特殊な木蝋もくろうから作ったものであるから、かえって湿気を招んでかびを生ずる原因になりはせぬかと実はおそれたからである。
最近に与論島よろんとう出身の某氏にったときに、試みにあの島の寄物の印象を尋ねてみたが、この人の記憶に残っているのは、一度難破船の積荷つみにの、木臘もくろうか何かの箱詰が寄ってきたのと
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
最近読んでみた『石川県珠洲すず郡誌』にれば、同郡木郎もくろう村では収穫終りの休日をコキンテ、宝立ほうりゅう村ではコキンチョ、ただ村ではコキンチョウと謂って、いずれもこの日を祝い牡丹餅ぼたもちなどをこしらえて
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)